第12期自治政策講座in 東京
「 自律に向けて―政策を実現する条件をつくるには 」
開催日:2010年8月26・27日 オプション視察:8月25日
会 場:国際ファッションセンタービル ホール・アネックス<アクセス>
参加者数: 154名
参加自治体数: 78自治体
プログラム (第4講義と第5講義が入れ替わりました。)
8月26日(木)[ 10:00~17:00 ]
第1講義 10:00-12:00
まちづくりと交通政策 ―自治体の課題
中村 文彦 横浜国立大学大学院教授
過疎や過密という都市開発のアンバランスが大きな社会問題を生み出している。その1つが病院や郵便局、行政窓口、文化施設など生活に必要な諸サービスにアクセスできない住民が増え、コミュニティの崩壊につながる状況も出ている。自治体の交通政策の課題について、基本的な移動の権利の側面から各地の取り組みなど多彩なご研究や活動の一端をわかりやすくお話くださいます。
第2講義 13:00-15:00
避難勧告に人はなぜ逃げないのかー自治体の防災
片田 敏孝 群馬大学工学部教授
津波の避難勧告に避難しなかった人が多かった。防災の専門家にとっての究極の目的は犠牲者を減らすこと。人は、何らかの被害が予想される状況でも「自分は大丈夫」と思ってしまいがちで、「住民の災害対応」という研究を進めてきた講師はそのことに向き合う行政や専門家の育成が必要と説かれている。
第3講義 15:10-17:00
メディア社会と政治―インターネットの可能性と課題
伊藤 守 早稲田大学教育・総合科学学術院教授
選挙へのインターネット活用が法改正となりそうです。しかし、それ以前に政治意識形成に大きな影響力を及ぼしているネット社会の実態と、政治参加の形の変化など本質的な議論をいまこそ政治家たちが行うべきと考えます。そのために必要な現状と課題について基本的な理論と豊富な知識を提供してくださいます。
8月27日(金)[ 10:00~15:00]
第4講義 10:00-12:00
学校を拠点に楽しく元気なまち育て―サスティナブルタウン秋津の実践
岸 裕司 学校と地域の融合教育研究会副会長
少子化の中での子育てはどのようにあるべきか。教育の改革も大きな課題です。地域も学校も変わらなければならないと実感できるお話しが聞けます。親が学校にかかわり、学校をまちづくりや子育ての基地にしていく。自治や防災の拠点となる学校に変える力は地域にあると実践からの提言です。
第5講義 13:00-15:00
自律するローカルガバナンス―政策の優先順位をつくる
日高 昭夫 山梨学院大学教授
自治体財政悪化の中で政策課題を絞り、どのように実現すべきなのか。様々な地域や人の生活で必要な行政の事業を住民と共に選び、実施することが求められています。どれもが必要とふやしてきた予算を絞り、なおかつ住民と地域を作り上げるため議会がなすべきことはなにか。これからの自治体の姿をうかがいます。
視察オプション
墨田区の産業振興を視察―中小企業振興基本条例・3M運動・すみだブランド・観光振興―
募集定員: 60名
開催日時: 2010年8月25日
受付開始: 13:30
開始時間: 14:00
集合場所: 墨田区役所 <アクセス>
視察時間: 14:00~17:00(予定)
視察概要
スカイツリーのまち墨田区として今、全国に知名度を広げ、新たな産業振興につなげていく墨田区が視察を受け入れてくださいます。
全国に先駆けて墨田区は産業振興基本条例を制定しています。区の職員が区内の事業所をめぐり、条例が形だけにならないようその精神を政策につないできました。
町の角々にある小さな博物館、工房ショップが地域の魅力を引き立ててます。ものづくりの街だからこその3M運動の推進やすみだブランド化、マイスター制度ですぐれた技術を継承する努力や新たな企業展開を支える支援策など学ぶところが多い自治体です。そしてスカイツリーでの観光振興もお話いただけます。
施設見学 プレ観光ブラザ、おしなりくんの家 等
たくさんのご参加ありがとうございました
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