第9期自治政策講座in東京
「 自治力をつける 自治体・議会の改革 」
参加者数:--名
参加自治体数:--自治体
開催日:2007年8月23・24日(視察オプション22日)
会 場:自動車会館 会議室 <アクセス>
プログラム
8月23日(木)[ 10:00~17:00 ]
第1講義10:00~12:00
自治体の自立をめざして
片山 善博 (慶応大学教授・前 鳥取県知事)
慣例打破と情報公開を県政改革の柱に、ハコもの行政からの転換、ダムや博物館などの計画を次々に中止。前例のない被災住宅救済も行なった。県職員の人件費をカットした財源で小学校教諭の採用を増やし、1,2年生の30人学級を実現するなど独自の構造改革を展開。議会への根回しをやめ、住民の視点で政策を実現してきた「自治の理念」を説く。
第2講義 13:00~15:00
命を大切にする政策とは ―自殺対策基本法と自治体の自殺対策の進め方
本橋 豊 (秋田大学医学部教授)
年間3万人以上が自殺する日本。2006年、自殺外柵を国と自治体の責務と位置づける「自殺対策基本法」が議員立法で成立。自殺問題は「自殺する個人を取り巻く社会の問題」と認められた。地方自治体による現状把握や取組みの格差は大きい。県が財政上の措置を行い、地域を上げて取り組み、成果を上げている秋田県で中心的な役割を果たした実践から学ぶ。
第3講義 15:10~16:50
市民の声を生かすまちづくり ―ドイツのプラーヌンクスツェレと日本での可能性
篠藤 明徳 (別府大学教授)
プラーヌンクスツェレはドイツで生まれた「市民の声を聞く」参加手法。無作為で選ばれた市民が、有償で地域の解決すべき課題について徹底的に討論する。この手法を、日本で始めて解説した書の著者が、その理念と、海外、国内の事例を紹介。三鷹市などで模擬実施が行なわれ、現場での課題も見えてきた。すぐれた手法の解説と意義を明らかにする。
8月24日(金)[ 10:00~15:00]
記念講演 10:00~12:00
自治体再構築とは
松下 圭一 (法政大学名誉教授)
半世紀以上に及ぶ研究と運動の中で、戦後日本の社会・政治理論、とりわけ市民政治理論の形成と展開に大きな影響を及ぼしてきた。大衆社会論、都市型社会、シビル・ミニマム、政策型思考、公共政策、自治体再構築、市民立憲等々に及ぶ広範囲かつ鋭い問題提起は、国・自治体の政策を問い続け、市民の政治参加と政治的成熟を促してきた。その理論と発言は国際化と分権化の時代にますます重みを増してきている。
フォーラム 13:00~15:00
みんなで議論 ―議会改革!!
●問題提起
竹下 譲 (四日市大学教授)
住沢 博紀(日本女子大学教授)
江藤 俊昭(山梨学院大学教授)
◆議論 問題提起を受け、質疑や助言を交え、議会改革についてグループごとに議論し、合意を図る。なにが問題で、なにが困難なのか、現場の課題と理念をぶつけあい、意見の違いを調整する仕組みを体験する。
視察オプション
千代田区議会の議会運営 開かれた議会の改革は議会運営委員会が住民に透明な議会のあり方
―公開すべき情報と住民参加
開催日時: 2007年8月22日 受付時間: 14:00~18:00(予定) 集合場所: 千代田区役所1階 エントランスホール <アクセス> 施設見学 千代田区議会
議会改革が注目されています。千代田区では、議会運営委員会が条例改正などをすすめ、透明性が高く、住民が気軽に参加できる議会運営を実現しようとしています。これから、各議会で議論する参考となります。
定例会や臨時会、常任委員会・議会運営委員会・特別委員会がだれでも傍聴することができます。また、区民集会運営協議会や審査会(区議会で設置)等も同様に傍聴できます。 政務調査費は、各四半期ごとの中間収支報告に領収書原本を決算報告に会計帳簿の添付を義務付け。透明性・公開性の高い条例を制定。 連合町会と区議会は、地域が抱える様々な課題について、住民が一体となって議論する場を確保することを目的に、昭和58年から「区民集会」を開催してきた。この企画・運営には、「区民集会運営協議会」があたる。全国的にもめずらしい制度。 議場は、区議会で使用するだけでなくミニコンサートや映画界など多目的に利用できるように映像や音響設備を備えた。議場だけでなく会議室も区民の皆さんに開放。 ホームページで情報提供をするメールマガジン配信。議案の審議結果などや本会議の発言通告書、提出した意見書・要望書などのサイトも。議事録検索システムはもちろん、政務調査費、議長交際費なども公開しています。 投票システムを導入。本会議場における議員の賛否を電光表示するもので、議員一人ひとりの賛成・反対が瞬時に表示される。
たくさんのご参加ありがとうございました
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