第14期自治政策講座in東京
「持続可能な社会と自治体の役割―社会の仕組みと環境」
開催日:2012年5月12・13日(視察11日)
会 場:全国町村会館ホール<アクセス>
参加者数: --名
参加自治体数: --自治体
プログラム
5月12日(土)[ 10:00~17:00 ]
第1講義 10:00-12:00
「エネルギー永続地帯」と「食料自給地帯」
倉阪 秀史 千葉大学教授
環境経済学と環境政策の研究者。全国市区町村のうち、域内の民政・農林水産用エネルギー需要を上回る量の再生可能エネルギーを生み出している。「100%エネルギー永続地帯」市区町村は、52市町村。講師の研究室とNPO法人環境エネルギー政策研究所が、市区町村別の再生可能エネルギーの供給実態などを把握する「永続地帯研究」について、最新結果をまとめ、最新結果を「永続地帯2011年版報告書」として取りまとめ、発表。食料自給率との関連など注目を集めている。
第2講義 13:00-15:00
「災害と復興」に見る「コミュニティ」の姿
山下 祐介 首都大学東京准教授
集落の将来に聴き感を持ちつつ、集落再生の可能性を研究。長年、青森を中心にフィールドワークなどを行なってきた社会学者。「限界集落」と言われている場所から、「限界集落」論の問題点を指摘。そのような視点から、今般、東日本大震災の中心的な被災地となった宮城県・福島県の被害の特徴から、その支援に駆けつけたボランティアや行政職員たちの教訓から、コミュニティの現状と課題を提起する。
第3講義 15:10-17:10
「市民討議会で民主主義の再生」 ―市民がプランナーになれるわけ
篠藤 明徳 別府大学教授・プラーヌンクスツェレ研究会代表
持続可能な社会のシステムは、傷ついた民主主義の再生なくしてありえない。「無作為抽出・有償・討議」という手法で、市民が政策のプランナーとなる。日本全国で取り組まれている「市民討議会」は、講師らと青年会議所が行政や議会、市民とともに進めている。行政や議会の補完を市民自らが行う意義と、優れた手法の元であるドイツの「プラーヌンクスツェレ」で明らかになる展望。既存の政治システムがこの手法を活用していくことで、閉塞社会を脱出できると説く。
5月13日(日)[ 10:00~15:00]
第4講義 10:00-12:00
「廃棄物処理」と「放射能汚染」の課題
瀬戸 昌之 東京農工大学名誉教授
日本で初めてごみ問題に携わった東京農工大学で創設から関わり、ごみ問題を見つめてきた講師が、自治体における廃棄物処理の問題と、原発事故による放射能汚染ごみの焼却・処分問題について語る。「環境問題を追求してゆけば、必ず人間活動、ひいては、社会のあり方の問題に突き当たります。」という講師が、放射性物質は全国に拡散するのではなく、集中して遮蔽・管理し、汚染者負担原則(PPP)で処理するのが国際ルールと説く。
第5講義 13:00-15:00
「水は誰のものか」 ―水をめぐる課題
橋本 淳司 ジャーナリスト・東京学芸大学客員准教授
今、水をめぐる問題が大切なわけを解説。水源地買収、水ビジネスの世界独占、水戦争など、世界水危機時代の水利用と水保全の考え方を、生活の中から説いてきたジャーナリスト。水循環基本法案が、今国会に提出されるという報道のある中、自治体としての政策づくりに不可欠な課題、持続可能な社会と「水の問題」について国内外の現状と、水源地・水道・農業問題など、できるだけ自治体の政策にひきつけて説く。
視察オプション
六本木ヒルズ森タワーと再開発の経緯を視察
募集定員: 30名限定
開催日時: 2012年05月11日(金)
受付開始: 13:00
開始時間: 14:00
集合場所: お申し込み後ご連絡いたします。
視察時間: 約3時間
視察概要 森ビル株式会社は、東北地方太平洋沖地震の影響による電力供給力不足を受けて、東京電力株式会社に対し、六本木ヒルズの特定電気事業(大規模なガスタービン)による発電設備(事業者:六本木エネルギーサービス株式会社)の電力を融通。当時最大で、4000kW(一般家庭1100世帯分に相当)を供給した。 このビルは、木造住宅などが密集する地域の再開発でつくられた。この経緯を聴き、すぐれたエネルギーシステムを視察します。 六本木ヒルズ森タワーの地下には、大規模ガスコージェネレーションとその廃熱を利用した地域冷暖房プラントがあり、必要とする全ての電気と熱を作りだす省エネ性と環境性に優れた高効率システムを構築しています。システムの概要を説明した後、熱供給プラントを実際に見学する。 施設見学 六本木ヒルズ コージェネレーションシステム
たくさんのご参加ありがとうございました
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