第20期自治政策講座in横浜
「自治体議会は議論が命 ―今問われている政策とは」
日時:2018年08月29・30日
場所:神奈川県民ホール(神奈川県横浜市)<アクセス>
プログラム
8月29日(水)[ 13:00~16:30 ]
第1講義 13:00-14:50
地域で予防から看取りまで支えきる ─人間的で持続可能なケアと地域づくり
堀田 聰子 慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科教授
地域包括ケアは福祉や医療の多職種協働がうまく機能することが大切です。いかに高齢者本人の満足度を高め、介護に関わる人々が連携できるのか、問われているのは単なるコスト削減や効率化ではなく、持続可能なケアができる住みやすい社会づくり。自治体に求められている役割と課題について解説します。
第2講義 14:50-16:30
格差社会を乗りこえる教育とは ─これまでの教育改革と今後
藤田 武志 日本女子大学人間社会学部教育学科教授
格差社会が大きな社会問題となって久しい。教育こそ格差や貧困を子供の世代に連鎖・固定化しない対策のカギと言われています。地方分権時代の国や自治体の教育改革の経緯を確認しながら、格差社会のなかでの子どもたちの現状や、学校の役割などを研究してきた講師が、格差社会の負の連鎖を断つ教育の可能性を解説します。
8月30日(木)[ 10:00~16:30]
第3講義 10:00-11:40
地方分権改革の第3ステージへ ─ 一人一人の議員と議会が自治体を変える
礒崎 初仁 中央大学法学部教授
分権改革が議会の重要性を一層高めました。しかし、新しくつくられる法令が集権型のままでは、「自治」に基づくルール作りは困難です。シンプルな法令を定め、条例で地域の実情にあった解釈運用を図る取り組みが必要です。分権を担うのは豊かな発想の議会と工夫を怠らない行政。今後の分権改革の方向を伺います。
第4講義 13:00-14:40
まちづくりとトイレ ─トイレ事情が変える避難生活・学校生活・観光
山本 耕平 日本トイレ協会副会長/ダイナックス都市環境研究所代表取締役
「日本トイレ協会」はトイレ文化の創出と快適なトイレ環境の創造、トイレに関する社会的課題の改善に寄与することを目的として85年発足。講師は事務局長・副会長として公共トイレ改革や都市デザインに影響を与えています。市民参加による合意形成に取り組んできた講師がトイレと「町」づくりについて解説します。
第5講義 14:50-16:30
里山産業論 まちづくりと『食の戦略』
金丸 弘美 食環境ジャーナリスト、食総合プロデュサー
講師は、地域に根付いた食文化を再発見し、各地の元気をネットワークすることを実践の場から発信しています。フランス・イタリアなどのスローフードの実践とまちづくりを参考に、本当の豊かさが「食」にあることを全国に伝えてきました。どのような取り組みが活力あるまちづくりにつながるのか詳しく解説します。
たくさんのご参加ありがとうございました
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